期末テストの振り返り

急に寒くなり、すっかり冬ですね。
年々秋が短くなっているような気がします…。

さて、それぞれの学校で期末テストが終わり、成績も出たことと思います。

結果はいかがでしたでしょうか?

毎回「ダメだった」「次回は頑張る」と言いつつも、特に変化のないお子さまもかなりいらっしゃるのではないでしょうか。

成績というものは、基本的に「横這い」か「下がる」ものです。

理由はいくつかあるのですが、①学習習慣が変わっていない ②理解が積みあがっていない の2点が大きいところかと思います。

学習習慣

成績というものは、基本的に相対的に決まります。

自分の点数が下がった場合でも、周りも同じように点数が下がれば順位は変わりません。
テストの点数は絶対的に決まると思いがちですが、こと期末テストにおいては、「平均点が60点程度」になるように先生が作ります。つまり、あまり理解できていない生徒が多い場合、テスト自体が簡単になるケースがあります。
(先生によります。平均点を気にせずに、大切な内容はしっかり出題する先生もいらっしゃいます。)

テスト対策を「頑張る」のは、当たり前のことです。大なり小なり、みんな頑張ります。
ただ、その「頑張り」がいつも通りであれば、いつも通りの成績になるのです。

したがって、学習方法や内容、習慣を根本的に変え、「頑張り」の質を上げないと、成績を上げるのは難しいといえるでしょう。

理解の積み上げ

例えば、1年数学の最初の単元「正負の数の計算」の理解度が6割程度だったとします。
次の単元は「方程式」なのですが、±の計算が怪しい場合、方程式の理解度が同じ6割になることはありません。

方程式の内容が6割程度理解できたとしても、理解できたうちの6割程度しか計算が合わないのです。
この場合、0.6×0.6=0.36=36%程度の点数になります。(すごくザックリです)

ですので、単元が進むごとに点数が下がっていき、2年生になるころには大体10~30点台をウロウロする、ということになります。

英語・数学が苦手、というケースが多いのは、その2科目は理解の積み上げが大きく影響する科目だからです。

変わるために

まず、今回のテストについて反省しましょう。
「数学が悪かった」はダメです。もっと具体的にいきましょう。
「1次関数の基本が分からないまま放置していた」という具合です。

次に、どのように改善するかを具体的に決めましょう。
「次はがんばる」ではなく、「学校の授業や宿題は、理解できるまで考えるようにする」です。
日頃の学習を積み上げていくことは必須です。考えた上で分からないところは質問しましょう。
現在の勉強法を思い切って変えましょう。

定期テストは範囲もせまく、その範囲は細かく教えてもらえて、学校で習ったレベルの問題までしか出ません。
普段から学校の授業が理解できていれば、特に「テスト対策」は必要ありません。
テストの対策をするのであれば、「副教科の対策+5教科のワークの怪しいところをおさらい」くらいでしょうか。

そもそも、たった1週間で5教科+副教科の3か月分の内容を一気に理解するなんて無理に決まってるんです。
普段から、モレなく、ヌケなく、コツコツと学習しましょう!

勉強に近道はない、とよく言われますが本当にその通りです。
今回のテスト結果をしっかり振り返り、次回に生かしましょう。

いけだ理数塾では、冬期講習前に希望制の懇談会を行います。ご希望の方は、ぜひご参加ください。
テスト結果が悪かった、具体的に何を変えればいいのか分からない、などのご相談をお待ちしております。